親知らず

親知らずとは文字通りもう自分の子供が大きくなって自分で歯磨きをするようになってから

いつのまにか(親が知らない間に)生えてくる歯のことで、一番奥から生えてきます。

この親知らずは親不孝者で結構悪さをします。というのも親の愛情をきちんと受けていないので

まっすぐ生えてこない、ひねくれて斜めに生えてきたり、すねて少しだけ頭を出すだけ、もっと

たちが悪い奴は埋まったまま顎の骨の中で暴れまわって腫れを引き起こす・・・。

とにかく何一ついいことをしません(時々おりこうさんにまっすぐ生えてくる子もいますけど)。

ということで、悪さをする子にはおしおきをしないといけないので・・・・抜きます。

ひどいかもしれませんが、それは良い子に生えている手前のたくさんの歯たちを守るためです。

特に親知らずの一つ手前の歯は親知らずのいたずらのために虫歯になってしまったり、歯周病に罹って

しまう危険性が非常に高いのです。よく「親知らずを抜いた!すごい痛かった!」というのを聞くと

思いますが、少々痛い思いをしてでも抜いたほうが良いとうことです。

当院でももちろん親知らずの抜歯を行います。また、個人病院で抜くのが困難と判断した場合は無理せず

口腔外科(明和病院や兵庫医科大学病院等)に紹介させていただき、より安心・安全な医療を提供しておりますので、

奥歯でなんか嫌な予感のする痛みがあったら、いつでもご相談ください。

 

顎関節症について

朝起きたとき、あくびをしようとしたら口を大きく開けられない、あるいは耳のあたりが痛い、といったことはありませんか?

また、日中お仕事や作業をしているとき、特に口を開けたりしていないのになんとなく顎からほっぺたあたりが疲れた感じがする、

気になってお口を開けるとカクッと顎が鳴る音がした・・・・なんてことはありませんか?

当院にも時々(というかしばしば)そのような訴えで来院される方がいらっしゃいます。年齢層は幅広いですが、その中でも割合が多いのが

中学生や高校生あるいは20~30代の女性のような気がします。

顎関節症(がくかんせつしょう)と言いますが、病気というよりはそういう状態になっているという風に考えた方がいいと思います。

原因はさまざまですが、日常のストレスなども大きく関与していると言われています。あまり気にしすぎることで悪化したり、ずっとこのまま治らないのでは

と不安になり、さらに日常生活に支障をきたしてしまうことがあります。ですのであまり気にしないということが実は非常に重要になってきます。

しかし、時折重症化することもありますので、最初に書いたような症状が出たときは歯医者さんに行って診てもらうことをおすすめします。きちんとした説明を受けることで

自分の体に生じた症状を理解し認知することだけで治ることがほとんどですから。