歯ぎしりについて

寝ているときに歯ぎしりをしていることを家族から指摘され、心配になってお越しになる方がよくいらっしゃいます。

歯ぎしりの強さの度合いにもよりますが、明らかに歯がすり減るほどの歯ぎしりがある方は要注意です。放置しておくと歯が割れてしまったり(破折)、かみ合わせが悪くなってしまい、場合によっては顎関節症になってしまうことがあります。

ただ、歯ぎしりは無意識下での行為ですので、止めることは難しいです。ですので対症療法にはなりますが、歯にかかる負担を減らす治療方法はあります。スプリントというスポーツ選手が口にはめるマウスピースに似た装置を歯にはめて寝ていただくことで

歯にかかる力を軽減させるものです。

もし家族に歯ぎしりを指摘されたことがある方、あるいは朝起きたときに顎のあたりが疲れた感じがする方は一度スプリント治療をお受けいただくことをお勧めします。

デンタルフロス

夜寝る前に歯磨きをすることはとても重要なことです。

それに加えて、デンタルフロスを歯と歯の間に通してあげるとさらに汚れが取れてきます。

歯ブラシだけではどうしても歯と歯の接触部位に毛先が届きません。そこに溜まったプラークがやがて歯をむしばんでいきます。

さらに歯ぐきや顎の骨までも悪くしていきます。

毎日フロスを通すのは面倒かもしれませんが、3日に1回でもいいと思います。結構悪い奴が糸に絡まって出てきますから。

でも意外とデンタルフロスって使い方が難しいものです。興味本位で買ってみたものの使い方が難しいとそのまま使わなくなるものって多いと思いますが、デンタルフロスもそのひとつかもしれません。

当院ではフロスの使い方、通し方もご説明させていただきますので、遠慮なくお申し付けください。

口内炎

「しょっちゅう口内炎ができるんで困ってます~」という方は結構いらっしゃいます。

口内炎にはいろいろ原因がありますが、全身の体調を崩したり、栄養不足なども影響していると思います。

口内炎の治療にレーザー治療があります。麻酔もなしでほとんど痛みもなく数秒で終わります。口内炎にレーザーを照射することで、食べ物や飲み物でしみる症状はほとんど消失します。

あとはご自宅で口内炎用の軟膏を塗っておけば比較的すぐに改善されます。

口内炎が頻繁に出来て困っている方、一度是非お試しください。お待ちしております。

 

 

知覚過敏について

もうすぐ9月ですが、まだまだ暑い日が続きそうです・・・・

暑いとどうしてもアイスや冷たい飲み物を飲む機会が多くなりますが、この季節やはり歯がしみるということで

来院される方が多いような気がします。

知覚過敏は基本的に一過性のものなので、知らない間に治ってしまうことも多いと思います。

けれでもなかなか治らないケースも多いようで、来院された方にはしみ止めのお薬を歯に塗ったり、しみる場所にお薬を詰める治療などを

行いますが、それに加えて、日常気を付けていただきたいことを説明させていただいております。

それはズバリ、歯磨きの仕方です。

ゴシゴシ強い力で磨くようなハミガキの仕方を続けていると知覚過敏の症状が強く出る傾向があります。

一生懸命汚れを取ろうと真面目に歯磨きをしている人ほど知覚過敏を起こしやすいのかもしれません。

皆様お気を付けくださいませ。

 

 

親知らず

親知らずとは文字通りもう自分の子供が大きくなって自分で歯磨きをするようになってから

いつのまにか(親が知らない間に)生えてくる歯のことで、一番奥から生えてきます。

この親知らずは親不孝者で結構悪さをします。というのも親の愛情をきちんと受けていないので

まっすぐ生えてこない、ひねくれて斜めに生えてきたり、すねて少しだけ頭を出すだけ、もっと

たちが悪い奴は埋まったまま顎の骨の中で暴れまわって腫れを引き起こす・・・。

とにかく何一ついいことをしません(時々おりこうさんにまっすぐ生えてくる子もいますけど)。

ということで、悪さをする子にはおしおきをしないといけないので・・・・抜きます。

ひどいかもしれませんが、それは良い子に生えている手前のたくさんの歯たちを守るためです。

特に親知らずの一つ手前の歯は親知らずのいたずらのために虫歯になってしまったり、歯周病に罹って

しまう危険性が非常に高いのです。よく「親知らずを抜いた!すごい痛かった!」というのを聞くと

思いますが、少々痛い思いをしてでも抜いたほうが良いとうことです。

当院でももちろん親知らずの抜歯を行います。また、個人病院で抜くのが困難と判断した場合は無理せず

口腔外科(明和病院や兵庫医科大学病院等)に紹介させていただき、より安心・安全な医療を提供しておりますので、

奥歯でなんか嫌な予感のする痛みがあったら、いつでもご相談ください。