新年早々、ブラッシングの大切さについて

新年あけましておめでとうございます。

本年も左海歯科クリニックをどうぞよろしくお願いいたします。

 

さて、年末年始は美味しい料理をたくさん食べてしまいましたね。

私もたくさんいただきました。お正月は食事の仕方が変則的になったりだらだら食いをしてしまいがちですよね。

 

食事の仕方が変則的になると虫歯になるリスクが増えます。

 

一般的に虫歯の原因は砂糖だと思われがちですが、炭水化物が含まれる食品が虫歯の原因になっていることは案外知られていません。歯に付着した淡水化物によって細菌が酸を産み出し、脱灰が進んでしまうのです。

 

またお正月は飲食する回数が増えたのではないでしょうか?一回の食事量が少ないと、一日のうちの飲食回数が増えることに。だらだら食いをしてしまうと、唾液の緩衝能が低下してお口の中のpHが低い状態が続きます。それにより脱灰が進みやすくなります。

 

よくあるケースとして、就寝直前にデザートを食べてそのまま寝てしまうと、睡眠中は唾液の分泌量が減少するので酸が停滞し、pHが低い状態が長く続きます。

例えばデザートは夕食後すぐに食べるようにするなど、就寝直前の飲食を避けるようにしたほうがいいです。

 

また、スポーツドリンクのpHは3.0~5.0、炭酸水もpH5.5以下よ言われ、フレーバー付きのものは、更に低いpHを示します。また、ボトル1本を1回で飲み切るより、1本を10回に分けて飲む方が、むし歯になるリスクが格段にあがるので注意しましょう!

 

そしてなにはともあれブラッシングすることが何より大切なのですが、ここで改めてブラッシングの役割は虫歯や歯周病予防だけではありませんということを強く主張したいと思います。

 

例えば

  • 味覚が鈍くなることを防ぐ
  • 唾液腺に刺激を与え自浄作用を高める
  • ブラッシング動作によるリハビリテーション効果が期待できる
  • 食欲の亢進が期待できる

 

以上の4つを見ても虫歯や歯周病だけでなく、全身の健康にも寄与していることがわかりますよね。

 

ブラッシングって正直結構めんどくさいです。なのでよく・・・・・

「洗口液を使っているのでブラッシングは必要ない」

「胃瘻を行っているので口腔内に菌は繁殖しないからブラッシングは必要ない」

・・・などと言われることもありますが、洗口液ではプラークやバイオフィルムの物理的除去は困難です。また食べかすのない口腔環境でも菌は繁殖するので、ブラッシングはとても大切です。

 

以上、新年早々お説教くさくなってしまいましたが、年末年始は皆様暴飲暴食をされた方、多かったと思います。

 

今年一年、皆さまのお口の健康を守るために、1日3回のブラッシングを頑張りましょう!

というお話でした。